一定期間更新がないため広告を表示しています
聞香・火遠理命・豊玉毘目
海幸彦と山幸彦の物語
一、証歌
赤玉は 緒さへ光れど 白玉の
君が装し 貴くありけり
(赤い玉は、それを貫いている緒さえ光って見えるほど美しいが、
白玉のようなあなたのお姿は、まことに、いとも尊いものでした)豊玉毘目
沖つ鳥 鴨どく島に わが率寝し
妹は忘れじ 世のことごとに
(沖つ島、鴨がいっぱいいる島で、わたしが一緒に寝たあなたのことはわすれない。わたしが生きている限りは) 火遠理命
二、香組 六国五味
三、聞法 香に聞く神々の心
今年の聞香稽古も麹町庵で最終となりました。
皆様は香りに古事記の心を楽しく聞かれた一年でした。
香り立つ神々の心いかに聞かれましたでしょうか。
淑子さんは
尊くも輝く君に逢いし日を
おもいかえせしわたつみの宮
それぞれに役を担いし神々の
力尽くせしこの秋津島
良子さんは
秋津島すめらみことのはじまりは
水面に映る君が装い
敦子さんは
長き世に男神女神の戦あり
香りのぼりて こころ古事記に
巴さんは
わたつみの姫やさしくて香り立ち
命(みこと)さずかり今に続けり
羑子さんは
君知るや桂見上げる我が想い
共に過ごせし白玉の君
ひとときの迷いにきえし我が妹よ
今は忘れじ世のことごとに
香りは心に満ちて歌となって放たれました・・・・・
香満ちました。
今年一年有難うございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
よき年をお迎えください。
大国主神の国譲りと天孫降臨
邇邇芸命と木花之佐久夜毘売
一、
証詞
吾が妊める子、若し国つ神の子ならば、
産む時幸くあらじ、若し天つ神の御子ならば、
幸くあらむ 木花之佐久夜毘売 古事記
二、香組
六国五味
三、聞法
香に聞く神々の心
古事記を主題に聞香稽古は、5回目になりました。
今回は天孫降臨した
邇邇芸命と木花之佐久夜毘売
のお話です。
うたがいをかけられた木花之佐久夜毘売が激しく怒り出口のない産屋にこもり、火をつけて炎の中で子どもを産む場面が展開します。
香りはいかなることになるでしょうか。
香りに聞きて、巴さんは、
産屋焚き 子を生みし姫 しずまれよ
天つ神の子 幸くあらむ
淑子さんは
ひかりさし 八雲湧きいづ 中つ国
ゆづりし心 語り継がれん
敦子さんは大国主の心を詠みて
天つ神 やすらけき世を たくしけり
大きなる社に 宇豆柱あり
羑子さんは
たおやめの はげしき想い 燃え上がり
空をこがす 炎となりて
上古の神々のお話に心打たれ、香りに包まれ、
香満ちました。