先月の稽古中にはまだ余震が・・・・・。
稽古では、中世芸道のお話をした後、
それぞれに主題となる証歌を選び
香りにその歌の心を聞いてみました。
それは心で味わう香。
『徒然草』を書いた兼好は心で見ることを大切にしていたようです。
月・花をば、さのみ目にて見るものかは。
稽古のひと時にも
香りにつつまれた心の中に
さまざまな出来事が流れていきました。
世の中は 常ならぬものと 思いきめ
無力にしずむ 心励ます
淑子
やわらかく まろくしずけく おだやかに
香りみちませ 荒れた大地に
敦子
海嘯(な)りて 桜散りゆく ふるさとの
土手にとび舞う 蝶の哀しき
巴
被災地にも美しい桜が咲いたそうです。
庭に牡丹の花が咲き、
家のそばの桜の木にも美しい花が咲き、
風に舞っていきました。