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釈迦の智慧―4



「一切の形成されたものは無常であり苦である。
一切の事物は我ならざるものである」
と受け取って生きることが、清浄な生き方であるとするのはどういうことでしょうか。それは、すべて一つのことを指しているからであります。つまり、
「執着をはなれろ」ということです。

   『ブッダの人と思想』中村 元・田辺祥二著より


いつもそばを離れようとしないのが、執着の心。
娘が高校生の時に言いました。
「お父さんはいつでも出家しそうだけどどできないわ。いつも何か作りたいと思っているから・・・・・」
あれから何年たったろう。

 


今月の聞香稽古・釈迦。香木を炷き、羑代さんは、


  清らかな 伽羅の香りに 仏見て
    心遊ばす 新緑の風

               羑代


| 香りの冒険者 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
釈迦の智慧―3
 



「一切の事物は我ならざるものである」

諸法(しょほう)非我)(ひが)明らかな智慧をもって観るときに、
        人は苦しみから遠ざかり離れる。
        これこそ人が清らかになる道である。

         『ブッダの人と思想』中村 元・田辺祥二著より


子どものころ、父は言いました。
「ひとはなにももてないんだよ」
大きくなって友は言いました。
「冷蔵庫を買ったって! もうだめだね。
 家に縛られるよ」
その友も、冷蔵庫を買いました。


一切にわがものなし
人々は「わがものである」と執着したもののために悲しむ。
自己所有しているものは常住ではないからである。
この世のものはただ変滅するものである。・・・・・
人は「これはわがものである」と考えるもの、
― それはその人の死によって失われる。
われに従う人は、賢明にこのことわりを知って、
わがものという観念に屈してはならない。
             『スッタニバータ』八〇五、八〇六



聞香・釈迦
香りに聞く、釈迦の心。
稽古では、香りにつつまれて心が静まります。

香りに聞いて、


  葛藤を 抱えしわれは 香に聞く
   無我を求めて 心静まる

             淑子



| 香りの冒険者 | 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
釈迦の智慧ー2





「一切の形成されたものは苦しみである」

一切(いっさい)(かい)()
明らかな智慧をもって観るときに、人は苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。

             『ブッダの人と思想』中村 元・田辺祥二著より


苦を引き起こすものは、欲望と執着。
これをみきわめて解き放つと、
人生、楽になります。


聞香を初めて、まだ数ヶ月の容子さん、
今月の聞香稽古「釈迦」で、
香に心を開き、歌をつくられました。



  此岸にて あふれる涙 果てしのち 
    輝きみつる 人生の布

                            容子





| 香りの冒険者 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
釈迦の智慧



「一切の形成されたものは無常である」
              
(諸行(しょぎょう)無常(むじょう))
明らかな智慧をもって観るときに、人は苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。

      『ブッダの人と思想』中村 元・田辺祥二著より


今月の聞香・稽古の主題は、釈迦。
証詞は、諸行無常
聞法は、香りに聞く釈迦の心

香は、はっきりと香りました。
それこそ無明からあきらめ、明らめへ・・・・・
ものごとが明らかになっていく歓びです。

| 香りの冒険者 | 20:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
晴れ
 昨日も今日も、とてもいい天気ですね。

先月、このような気持ちのいい日に、
日本文化藝術財団主催:茶論「四季おりおり」が催されました。
趣旨は、春夏秋冬を友として暮らす心の再発見です。
そして、「聞香」を楽しみました。

会場は、目白庭園 赤鳥庵。



玄関です。



中には素敵な庭と赤鳥庵。








最初に、庭園を散歩しながら。
「四季おりおり」のお話をいたしました。




聞香の主題は、「平家物語・那須与一」です。



もともと香席では、床の間を背にして正客が座りますが、今回は、香元がよく見えるようにとのことで、
このようにさせて頂きました。


次回は、7月に催されます。

5月15日の、「四季おりおり 文化の香り・さんぽ道」は、
“深川ー3  江戸の残る町”です。
どうぞご覧になってください。



写真提供・日本文化藝術財団
| 香りの冒険者 | 10:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本人一般成人男子は、彼より幸せ・・・・・、  いまのところは・・・・・
スイスのローザンヌからはこんなブログが、ご覧ください。
http://lausannelife.blog55.fc2.com/




| 香りの冒険者 | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
香りの準備
「聞香・平家物語」 稽古の前に




那須与一を描いた版画です。
こうした画を観ることは、主題と香りのイメージを高めるために役立ちます。

「平家物語」では、装束の描写は欠かせません。

扇の的と与一の段では、

与一、其のころは、二十歳ばかりのをのこ也。
かちにあか地の錦をもッて、
おほくび・はた袖いろへたる直垂に、
萌黄(もえぎ)をどしの鎧(よろい)着て、
足じろの太刀をはき、
切斑(きりふ)の矢の、其日のいくさに射て少々残ッたりけるを・・・・・

などと描写されるのです。
萌黄(もえぎ)色は、いい色ですね。

直垂(ひたたれ)は、
かちという濃い紺色と赤地の錦織りの布ので作られています。

そして、黒いたくましい馬の乗り、扇の的を射るため、
夕陽のさす海へ乗り入れる場面になるのです。

与一の心に思いを寄せながら香木選びです。


5月15日の、
「四季おりおり 文化の香り・さんぽ道」は、
“深川ー3  江戸の残る町”です。
どうぞご覧になってください。

| 香りの冒険者 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
稽古の前に


先日、月が雲間を疾走していました。

「平家物語」を主題として聞香稽古をする時、
いつも思い出すのは、西行の歌です。

  世の中に武者おこりて
  西、東、北、南
  戦ならぬ所なし
  うちつづき
  人の死ぬる数、聞く
  おびただし
  真とも思えぬほどなり
  こは何事の争ひぞや
  哀れなる事の様かな
  と覚えて、

  死出の山越ゆる絶え間はあらじかし
   亡くなる人の数つづきつつ

                      西行『聞書集』


鳥羽院北面の武士であった西行が出家したのは23歳の時、
39歳の時、保元の乱が起こります。
その後、平治の乱、源平の戦いへと続いていくのです。


| 香りの冒険者 | 09:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
近くを散歩


いい天気に誘われて、近くを散歩しました。

5月1日の、「四季おりおり 文化の香り・さんぽ道」は、
“深川と芭蕉”です。
どうぞご覧になってください。

先月の聞香稽古の主題は、「平家物語」でした。
どのような香りが出たかはこの休みに書いてみましょう。

今月は、もう一度「釈迦」が主題です。
「平家物語」で、諸行無常を香りに聞いたので、
釈迦の、根本の教えである、

 諸行無常(しょぎょうむじょう)
 
を香りに聞いてみたいと思いました。

「たまゆら香と舞の會」では
5月10日(日)、向島百花園で
西鶴の「好色一代男 その一 恋は闇」
を催します。
どのような香りが立ち上がることでしょう。

花が咲いているのでもう少し歩いてみます。







さあ、この連休はいい日々でありますように・・・・・


| 香りの冒険者 | 20:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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