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牡丹の花


庭の牡丹が花開きました。

四季おりおりの自然の営みが、花を通して感じられます。

     本来の面目を詠ず

  春は花 夏ほととぎす 秋は月
    冬雪さえて すずしかりけり


道元禅師の歌です。

道元を慕った良寛も、詠います。

  形見とて 何か残さん 春は花
     山ほととぎす 秋はもみじ葉
 


俳諧師・芭蕉は、自然をつくりあげているエネルギーにしたがって、春夏秋冬を友として生きようとしました。
  
  造化にしたがい、四時を友とす

俳人・山頭火も詠います。

  山あれば山を観る
  雨の日は雨を聴く
  春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし


明日は、日本文化藝術財団主催・茶論「四季おりおり」が、
目白庭園の赤鳥庵で催されます。
お庭を拝見し、「四季おりおり」の話を楽しみ、
お呈茶と聞香体験です。

香の主題は「平家物語・扇の段 那須与一」。

いかなる香りになりますでしょうか。


| 香りの冒険者 | 15:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
雨と闇の中、今日を生きる
  
 鬼のすむ 心のちまた 雨ふかし
                           良子

聞香・稽古「羅生門」、香りに聞く良子さんの心です。

ある日の暮れ方のことである。
一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。


芥川龍之介「羅生門」の書き出しです。
さびれた羅生門に主人から暇を出された若者が雨に降られ、
行く所もなく、途方にくれている。
死肉をついばみにくる鴉は、
今日は時刻が遅いのか一羽も見えない。

素材は古典、しかし、そこに描かれるのは近代人の心理。
失職して行くところもなく途方にくれる身分の低い若者が、
羅生門の楼上で出会うのは、
生活のために死人の髪の毛を抜いて鬘する老婆。

“せねば、飢死にをするぢゃて”

さて、どうすればいいでしょう。
小説のラストは、羅生門の下の闇の中、

黒洞々たる夜があるばかりである。
下人の行方は、誰も知らない。



香りに聞く証詞は、

下人の行方は、誰も知らない。


香りに聞いて、敦子さんは、

    春の雨、そして氷雨と題して

  闇の夜と 心の闇に のみこまれ
    ゆくへさだめぬ 下人のこころ
                          


淑子さんは、

  われは下人 羅生門にて 知りしこと
    胸にたたんで 今日を生きる

                      

『帝国文学』の最初に発表された「羅生門」では、
最期のところは、次の様に書かれていました。

下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつゝあった。



| 香りの冒険者 | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
私事


この八重桜は、
一昨日、赤坂で娘と昼食をしたときに撮ったものです。

彼女は、スイス人の青年と結婚するため、
今朝、成田から飛び立ちました。
すこしベソをかきながら・・・



むこうでは彼が待っているよ。
二度ほど会いましたが礼儀正しい男です。



9月、スイスでの結婚式は香りで祝福。

海外で香りを炷(た)いたのは、文化交流でのベトナム。
そして、マレーシア。
スイスではどのような香りになるでしょう。




今日からの「四季おりおり 文化の香り・さんぽ道」は、深川です。
どうぞご覧になってください。

| 香りの冒険者 | 16:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
四季おりおり
4月の、「四季おりおり 文化の香り・さんぽ道」は、“東大と文豪の町・本郷”です。
どうぞご覧になってください。


| 香りの冒険者 | 09:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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