数年前、大阪梅田の曽根崎にある露天神社(お初天神)に行ってきました。
通称「お初天神」です。
近松門左衛門作『曽根崎心中』の最期の場面は、
「誰が告ぐるとは曽根崎の 森の下風音に聞え。取伝へ貴賤群集の回向の種 未来成仏疑ひなき 恋の 手本となりにけり」
露天神社(お初天神)のホームページにはつぎのように書かれています。
「元禄十六年四月七日、堂島新地天満屋の遊女「お初」と内本町平野屋の手代「徳兵衛」が当社「天神の森」にて情死する事件が起こった。これを近松門左衛門が「曽根崎心中」として劇化、大評判になり当社にも参詣回向の老若男女が大勢押しかけた。
以後、人々は当社を「お初天神」と通称するようになった。 広く民衆の涙を誘うこの作品は、その後も繰返し上演され、今日でも回向とともに、恋の成就を願う多くの人々が訪れている。なお、昭和四七年七月、曽根崎中一丁目の有志によって、恋に殉じた二人を慰霊するための「曽根崎心中 お初 徳兵衛 ゆかりの地」という石碑が建立された」と。
今月の、聞香稽古の主題は『聞香・曽根崎心中』です。
お初、徳兵衛はなぜ死のうと決意したのでしょう。
『武士の一分』という映画が話題を呼びました。
『曽根崎心中』の中には、次のような台詞があります。
「死なずがひな目に逢うて一分はすたった」と。
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