A Love Supreme/John Coltraneのレコードジャケットより
画家の佐藤久美子さんからアリス・コルトレーンの曲が聞香(もんこう)の世界に合うと薦められた。
『トランスリニア・ライト』を聴いた。
さすが、ぴったりだった!
最初の曲から香りの世界だ。
タイトルは「シータ・ラム」。
インド哲学に傾倒した夫・ジョン・コルトレーンの魂が香ってくる。
それからというもの、アリスだけでなくジョン・コルトレーンも再び聴く。
『A Love Supreme/John Coltrane』のカバ─裏にコルトレーンの素晴らしい詩篇が載っている。
I will do all can to be worthy of Thee O Lord.
It all has to do with it.
Thank you God.
平和
これ以外に望むものはない・・・つづく
思い出していた。
写真を学んでいた時、学校帰りにはいつも新宿や渋谷のジャズ喫茶にもぐりこんでいたことを。
ジャズを聴くのも真剣勝負・・・みたいなところがあった。
想っていると、ふと、なにかがおこる。
書店に立ち寄った時、ジョン・コルトレーンの顔が見える。
近寄ってみると雑誌の表紙だった。
『PLAYBOY』No.373 March 2006。
コルトレーンの特集だ。
「THE LIFE OF A JAZZ SAINT JOHN COLTRANE
ジャズに命を捧げた聖者 ジョン・コルトレーン」にはじまる特集記事はどれも素晴らしく、魂を入れて読んだ。
『トランスリニア・ライト』のボーナス・トラック「至上の愛 パート1承認」が聴こえて来た。
アリスのピアノ、息子ラヴィのサックス・・・
ジョンの詩篇は続く、
「神よ、あなたは美しい・・・(略)
言葉、サウンド、スピーチ、ひと、記憶、思考、恐れ、そして感情
─時間─すべてが関係し合っている・・・すべてがひとつに
溶け合う ・・・(略)」[訳:小川隆夫 著作権WINGS 01041690]
さあ、香りに聴く準備をしょうか。
彼の魂とひとつに溶け合うために!
コルトレーンが言った“神へのささやかな贈り物=A Love Supreme”を聴き、
大いなる自然の恵み=香木の香りを天に返して、祈ろう。
(聞香:香りに森羅万象を感じとっていく香道の言葉)
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