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梅の蕾

写真・晟聴
梅の蕾がほころびました。

どうです、お茶でも一杯!




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| 香りの冒険者 | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
感じられる時:トリノの月、サンタバーバラの月
2月24日
今朝、トリノでは、荒川静香さんが、青く美しいコスチュームを身にまとい、月の女神のように銀盤を舞いました。そして、金メダルの光に彼女の顔は美しく優しく輝いていました。おめでとう!
(感じられる時:ジュリア・クリステヴァ箸『プルースト・感じられる時』中野知律訳より、とても気に入っている言葉です。)

その美しさに、僕の“記憶の月”は蘇りました。

写真・晟聴
サンタバーバラの月です。
カリフォルニアへのロケで、サンデェゴからサンフランシスコへ、
セイント・ロードを旅しました。

あの『ホテル・カリフォルニア』の曲が鳴り響きそうな甘ずっぱい季節。
記憶の国からイーグルスの声が聴こえてきました。

On a dark desert highway,cool wind in may hair
Warm smell of colitas rising up through the air
夜の砂漠のハイウエイ
涼しげな風に髪が揺れて
コリタス草の甘い香りがあたりに漂う・・・
(略)

写真・晟聴
どうやら、今夜は休息が必要だ
ミッションの鐘が鳴ると
戸口に女が現われた
“ここは天国か それとも地獄か”
僕は心の中でつぶやいた・・・
(略)対訳:山本安見                 
写真・晟聴
ホテル・カリフォルニア」は「男と女の人生のホテル」。CDの解説では「いつでもチェック・アウトできるんだけれど、一度、足をふみいれたらもう抜け出すことができない、男と女の愛憎の監獄(プリズン)」(解説:水上はるこ+2))

                        
僕の恋はどうなんだろう!
神に祈ろう。


写真・晟聴

香りにも聴いてみよう!

男と女の愛憎を味わうことの中に、生きる喜びのあることを!

月がみつめている!

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| | 22:35 | comments(2) | trackbacks(0) |
ザ・ムーン
このニ、三日、月を観ませんでした。
でも、偶然にとても素晴らしい月の曲に出会ったのです。

パトリシア・バーバーの「The Moon」です。
写真・晟聴ヴァース/パトリシア・バーバー(CD)

静かにピアノが流れ、囁くようにパトリシアが歌いだします。

エレボスを放っておいた方が良いのかしら
幕が開き 劇場の照明が薄暗くなった時
カオスはどうすべきかしら

・・・(略)

闇の中
寒さの中
大空を
私は飛ぶ

・・・(略)

私は銀
私は金
私は白
私は青
・・・(略)
私は時
私は真実
・・・(略)

星々を
黄昏時が包む頃
私は座り込み ぼんやり過ごす
その空気で
あなたの心を読み
そうして流れを変える
・・・(略)
私はゼウスの・・・娘
でも今夜
明かりは点らないでしょう
あなたがいないと
私は輝けないもの
(リフレイン)

<対訳:安城ヒース/UNICUL>

語るように歌うパトリシア。
いつの間にか、彼女の月世界に包まれていきます。
とても素晴らしいソングライター!

パトリシア・バーバーはシカゴの郊外で生まれました。
このアルバムのレコーディングもシカゴで行われたようです。

画・晟聴シカゴ

ありがとう! パトリシア・バーバー!
今夜も、この月の曲を聴こう。
明かりは点るだろうか!

香りに聴いてみよう。
明かりが点ったかどうかを。



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| | 12:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
聞香夜話 芭蕉とともに月を観るー3
 2月14日。
 今宵の月は隣の家の屋根近くに浮かび、
 時々雲間に隠れていました。



            月月月月
         月月花月月月月月
       月月月月月月月雪月月月     雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲     雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
      月月春月月月月月月月月月
       月月月月月月恋月月月月
         月月月月月月月月
            月月月月


    芭蕉さま、発句、御願い申し上げます。
 
       猫の恋やむとき閨の朧月

       さすが月の遊行者 
   
         では、つけまする
        人恋しさに香炉ひき寄せ



このところ、宵ともなれば猫の鳴き声がとってもうるさいのです。
それも、人の声のように鳴くんですから・・・
恋を呼んでいるんでしょうか!
 
春になれば猫も恋をする。                   
これも自然の道理じゃ!
“造化にしたがひて四時を友とす”と言ったであろう。
造化とは自然の生の根拠、自然のエネルギー。
おぬしも猫も恋するエネルギーは尽きまいて!

 
       はっ、はい!


アリス・コルトレーン/トランスリニア・ライトのなかの“レオ”が流れてきました。


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| | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
聞香夜話 芭蕉とともに月を観る−2
2月13日。
  今宵の月は静かに浮かんでいました。



            月月月月
         月月兎月月月月月
       月月月月月月月雪月月月
     月月月月月月月月月月花月月
      月月冬月月月月月月月月月
       月月月月月月恋月月月月
         月月月月月月月月
            月月月月


    芭蕉さま、発句、御願い申し上げます。
 
       冬庭や月もいとなる虫の吟

       さすが月の遊行者 
   
では、つけまする
         静かに開く心のノート


かぼそく鳴く虫の声。
おもわず月の光が鳴いているのかと思ってしまうぐらいに趣があります。
その鳴き声に、心がやすらぎ、感覚が冴えてまいりました。 

そうであろう。
冬枯れの庭にも月の愛は届いているのだよ、香りもね!

   
はい!


アリスとラヴィの演奏する「至上の愛」が
静かに流れてきました。


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| | 19:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
聞香夜話 芭蕉とともに月を観るー1
 2月12日。
 今宵の月は美しく夜空に浮かんでいました。



            月月月月
         月月兎月月月月月
       月月月月月月月雪月月月
     月月月月月月月月月月花月月
      月月冬月月月月月月月月月
       月月月月月月恋月月月月
         月月月月月月月月
            月月月月


    芭蕉さま、発句、御願い申し上げます。
 
     名月や池をめぐりて夜もすがら

      さすが月の遊行者 
   
          では、つけまする
         星も香りて天に遊ばん



でも、今宵はまだ寒く名月の美しさにひかれても、池をめぐりながら月を観て夜をあかすなんて・・・風邪をひいてしまいます・・・
おゆるしを!
もう少しして春めけば、一夜月を観て・・・。 

       意気地なしよの〜、
       おぬしが季節外れの句を選ぶからじゃ!
       香炉を懐にして、身体を温めてりゃいいだろう!

   
       はい!


アリス・コルトレーン/トランスリニア・ライトのなかの“賛美歌”が静かに流れてきました。

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| | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
今宵の月も凄い。
                      
                
          芭蕉さま、一句、御願い申し上げます。

          名月や池をめぐりて夜もすがら

          さすが、「月の遊行者

でも、今宵はまだ寒く名月の美しさにひかれても、池をめぐりながら月を観て夜をあかすなんて・・・風邪をひいてしまいます・・・
おゆるしを!
もう少しして春めけば、一夜月を観て・・・。

       意気地なしよの〜、
       香炉を懐にして、身体を温めてりゃいいだろう!

   
       はい!

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| | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
聞香・「至上の愛/ジョン・コルトレーン」はどうでしょうか!
写真・晟聴A Love Supreme/John Coltraneのレコードジャケットより

画家の佐藤久美子さんからアリス・コルトレーンの曲が聞香(もんこう)の世界に合うと薦められた。
『トランスリニア・ライト』を聴いた。
さすが、ぴったりだった!
最初の曲から香りの世界だ。
タイトルは「シータ・ラム」。
インド哲学に傾倒した夫・ジョン・コルトレーンの魂が香ってくる。

それからというもの、アリスだけでなくジョン・コルトレーンも再び聴く。
『A Love Supreme/John Coltrane』のカバ─裏にコルトレーンの素晴らしい詩篇が載っている。

I will do all can to be worthy of Thee O Lord.
It all has to do with it.
Thank you God.
平和
これ以外に望むものはない・・・つづく

思い出していた。
写真を学んでいた時、学校帰りにはいつも新宿や渋谷のジャズ喫茶にもぐりこんでいたことを。
ジャズを聴くのも真剣勝負・・・みたいなところがあった。

想っていると、ふと、なにかがおこる。
書店に立ち寄った時、ジョン・コルトレーンの顔が見える。

近寄ってみると雑誌の表紙だった。

写真・晟聴
『PLAYBOY』No.373 March 2006。

コルトレーンの特集だ。
「THE LIFE OF A JAZZ  SAINT JOHN COLTRANE
 ジャズに命を捧げた聖者 ジョン・コルトレーン」にはじまる特集記事はどれも素晴らしく、魂を入れて読んだ。

『トランスリニア・ライト』のボーナス・トラック「至上の愛 パート1承認」が聴こえて来た。
アリスのピアノ、息子ラヴィのサックス・・・

ジョンの詩篇は続く、
「神よ、あなたは美しい・・・(略)
言葉、サウンド、スピーチ、ひと、記憶、思考、恐れ、そして感情
 ─時間─すべてが関係し合っている・・・すべてがひとつに
 溶け合う ・・・(略)」[訳:小川隆夫 著作権WINGS 01041690]    
 
さあ、香りに聴く準備をしょうか。

彼の魂とひとつに溶け合うために!

コルトレーンが言った“神へのささやかな贈り物=A Love Supreme”を聴き、
大いなる自然の恵み=香木の香りを天に返して、祈ろう。

(聞香:香りに森羅万象を感じとっていく香道の言葉)

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| 香道 | 18:11 | comments(3) | trackbacks(0) |
聞香稽古:「俵屋宗達・風神雷神図屏風」
画・晟聴模写・晟聴

香りに聴きました、宗達の魂を!

「風神の香」は伽羅(きゃら)の香木を炷く。

「雷神の香」は羅国(らこく)の香木を炷く。



風神の香、力強く香り出で・・・

愉快なるかな風吹かせ、

汚れしものを吹き飛ばす。


(香り、みやびにして飄逸(ひょういつ)、温かくして陽気!)

心が曇っているなら、吹き飛ばしてやろうぞ。

生きてあることの歓喜を感じ取れ!



雷神の香、重く深く香り出で・・・しかし、弾むよう・・

お見事!おもわず口につく!

打ち鳴らす香りの太鼓、見事なり。

どんな悲惨も不条理も、笑い飛ばしてみせようぞ。


(これが、羅国! このように香り出るのは初めて!)

突き抜けて、

<地上に在る> 一回きりの この豊穣なる生の歓喜を 

生きるがいい!

この世は背理、わかっている。

高らかに笑え!!

世界の幸せも不幸も全部ひっくるめて抱え込め!

突き抜けろ!


金箔無限世界を駆ける風神。

乾坤の真っただ中に据えられた雷神。

闊達豪放に笑っている宗達がそこにいる。

絵の中に入り込んで笑っている。

香りの雲に乗って笑っている。



今日の香と言葉と魂に導いてくださいました辻邦生氏に感謝いたします。


資料:辻邦生著『嵯峨野明月記』及び『風雅集:宗達幻想』


稽古仲間のKさんの感想は「宗達を身体の中に入れておけば、なにかあっても宗達を想い起こせばすぐ元気になりますね!」

画・晟聴


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| 香道 | 20:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
散歩 「記憶の中の幻想都市・シカゴへ」
聖路加ガーデンのビルをみつめていると、
シカゴの街が記憶の国から蘇ってきました。
すこし、散歩に出かけます。
季節はちょうど今です!

画・晟聴
真夜中、泊まっていたホテルの近くのビルが
地上の雲に包まれていました。
不思議な気配、夜の香りが・・・

晟聴

晟聴

晟聴

晟聴

晟聴地を這う雲の中から聴こえてくるものがある・・・

銃弾の音凍らせて窓の夜画・晟聴
窓に銃弾の痕跡・・・!
君いずこ心凍えて窓の中
幻覚なのか。
まさに幻想都市のようになってきました!
そうでした、幻想もひとつの現実なのです。


翌日、寒い湖岸で不思議な樹に出会いました。
画・晟聴
それは、夕日のなる樹でした。



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| 香りの冒険者 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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