シカゴの街で、路上に絵を画いている少年たちに出会いました。
日本から来たんだ。写してもいい!
OK!
その中の一人が俺を写せといい、
仲間が僕を肩車して担ぎ上げました。
下を見ると、
少年は、十字架に架かるイエスのようにして天を見つめていました。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ!」
時刻は、午後の三時ごろ、十字架の上にあって、
イエスは突然大声をあげて叫んだのです。
わが神、わが神、なぜ、わたくしをお見捨てになったのですか。
2年前、「聞香イエス」をすることになり、どうしたものか、と悩んだすえ、
ゴルゴダの丘のイエスの心を香りに聞こうと思いました。
仲間は言いました。
今日は、怖かった。しかし、感動しました!
僕の好きなイエスの言葉は、
「空の鳥をよく見なさい。野の花を見なさい。・・・
・・・、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
その日の苦労は、その日だけで十分である」
有名な福音書『マタイ』の一節です。 高尾利数箸『イエスとは誰か』より
かけがえのない命を生きている一羽の鳥、一本の草花。
今の瞬間を生き生きと生きていると、想う僕たちの生・・・
しかし、クリスマスの昨夜、雪の中、列車が転覆しました。
何度かシャッターをきったとき、突然地面に落ち、
少年達はなにか騒ぎはじめました。
するとむこうから数人の少年たちがやって来て、
その中の一人が眼前に立ち、手の中の飛び出しナイフを
バチッとひろげ、突きつけてきました。
その時、腕が強い力で握られ、ひっぱられ、連れ去られるように、
車の中に押し込まれました。
“もう、やめてください!危険ですよ。彼らはいま仲良くしているかと想うと、
つぎの瞬間には危険なんですから。ラリっているんですから”
そう言ったのは、案内を頼んでいるAさんでした。
ナイフを突きつけた少年、そして、少年イエス、彼らと「聞香イエス」をしたい。
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