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晟聴 東京を行く:写画ー築地1
画・伊達晟聴
東京の夕陽。
築地は仕事でよく通いました。
数々の思い出が詰まっている場所です。

夕陽のいちばんの思い出は、大学時代に
写真部に入っていて、春の合宿の候補地を
下見するために、瀬戸内海の島に出かけた時です。
夕陽が海に沈んでしまわないかと、
島の向こうの夕陽が見える所まで行こうとして
小さいけれど険しい山にあせって登りました。
その小山の上で見た夕陽は、
まさに真っ赤に燃えて海のむこうに去っていく姿でした。
海も島々も残照に映えていました。
その時、自然の美しさと共鳴するこころを
自分のものとして感じました。
それは、ある一体感です。

街の夕陽はすこし寂しそう。
紅色の夕陽を画紙におくとき、
そばに描いたビルの壁に、
さびしい気配(香り)が立ち上りました。

    出発       アルチュール・ランボオ
                     小林秀雄訳
 見飽きた。夢は、どんな風にでも在る。
 持ち飽きた。
 明けても暮れても、いつみても、
 街々の喧騒だ。
 知り飽きた。差押えをくらった命。
 ─ ああ、『たわ言』と『まぼろし』の群れ。
 出発だ、新しい情と響とへ。

いつ、読んでも素晴らしい詩だと思います。
さあ、出発だ、新しい香りの世界へ。

| 画狂人・晟聴 | 22:09 | comments(2) | trackbacks(0) |
晟聴 東京を行く:写画ー池袋1
終電車の時刻ですよ。
おきなきゃ、おこせるかな。
どうした。 酔っているのかい。 
彼女も困っているのかな。
でも、二人じゃ、なにがあっても大丈夫。

夢でも見ているのかい。
画・伊達晟聴

かっては、俺の記憶が確かならば、俺の生活は宴であった、
誰の心も開き、酒という酒はことごとく流れ出た宴であった。
ある夜、俺は『美』を膝の上に坐らせた。
苦々しい奴だと思った。
俺は思いっきり毒づいてやった。
俺は正義に対して武装した」
それとも、

「森のはずれに、
夢の花、静かに鳴り、鳴り響き、
光り輝く、オレンジ色の唇をもった少女は、
草原を溢れ流れる澄んだ泉の水の中に膝を組み、
裸身を暈(くま)どり遮り包む虹の橋、花と海」

詩は、小林秀雄訳 ランボオ「地獄の季節」と「飾画」からです。

どのような夢を見ているの、この地下鉄への階段で。
苦しければ起きろ、楽しい夢を観ているのなら、そのままで。

彼の夢の香りにつながれればいいのに。
| 画狂人・晟聴 | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
晟聴 東京を行く:写画ー新宿3
画・伊達晟聴

街を歩くと街の香りに包まれます。


コーヒーやケイキの好ましい匂い、
パンの香りもいいなあ!
飲食街の匂いは、飲み友達を思い出させます。 

しかし、腐ったものの匂いなど嫌な匂いもあります。
いっぱい匂いのあるなかで、私たちは「よいと思う匂い」と
「よくないと思う匂い」を嗅ぎ分けています。
そして、よい匂いを「香り」として楽しみ、
好まない匂いを「臭」としています。
私たちの周りには、匂いを発する物質は、
約四十万種あるとされます。

街の香りは、その街を現しています。 
新宿はどうかな!

よく考えてみると、「香り」と「臭」をこの身に持って生きています。
「天国」をめざせば「地獄」もついてくるのです。
そのような気がします。
やはり、元気な街がいいですね!
| 画狂人・晟聴 | 12:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
晟聴 東京を行く:写画ー新宿2
画・伊達晟聴

新宿ガード下、ふと通り過ぎるとき男と目が合った。
どこの誰とも知らずとも、血と血が、かよいあう一瞬だ。
今日もいろんな事がいっぱいあったよね。
言葉を交わさなくても、気配がそれを伝えるんだ。
気配は、香りの兄弟だ。

しかし、言葉の力も凄いんだ。
またまた、詩人ランボオなんだけれど、
小林秀雄訳で伝えるよ。
“冬の夜々、宿もなく、衣食もなく、諸街道を徒(うつ)り行き、
俺の冱(い)てついた心は一つの声に締められた。
「強気にしろ、弱きにしろだ、貴様がそうしている、
それが貴様の強みじゃないか。・・・・・」”
                 『地獄の季節』より
| 画狂人・晟聴 | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
晟聴 東京を行く:写画ー新宿1
画・伊達晟聴
東京の街にもさまざまな香りがあります。
新宿、その雑踏がむやみに恋しくなる時があります。

高層ビルを見上げる男の想いは何色をしているのだろうか。
想いを色で表現できるだろうか。
「A は黒、E は白、I は赤、O は青、U は緑」といったのは
詩人ランボオだ。
想いは香りで伝えられるだろうか。
信じることだ。
勇気をもって歩こう。
| 画狂人・晟聴 | 20:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
画狂人・晟聴 香りの街を行く:写画シカゴー5
絵:伊達晟聴
夕陽の街を見渡せるプール
男は夕焼けに包まれ
その夕焼けに溶け込んでいく
時間も溶け込んでいく
| 画狂人・晟聴 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
画狂人・晟聴 香りの街を行く:写画シカゴー4
シアーズ・タワーからジョン・ハンコック・センターの方を
見ました。手前にマリーナ・シティがあります。

夕闇がせまろうとする街には、人の生活の気配が立ち込めます。
だから、夕暮れが好きなのです。
絵:伊達晟聴
| 画狂人・晟聴 | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
画狂人・晟聴 香りの街を行く:写画シカゴー2
絵 伊達晟聴
ミシガン湖岸の方角、シカゴ川が見えます。
街が夕焼けに染まりだす頃、太陽の香りがまだ
残っていました。
3月、シカゴの短い春はゆっくりとやって来ます。
そして、あっというまに夏が来るそうです。
まだ温かいくない。  風は冷たいのです。
How's Weather in Chicago?
旅の案内書には、シカゴには二つの季節しかないと
書かれています。
汗がにじむ夏と、長く厳しい冬と。
| 画狂人・晟聴 | 17:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
画狂人・晟聴 香りの街を行く:写画シカゴー1
絵:伊達晟聴



シカゴへの想いを絵に描きます。
名づけて画狂人晟聴の写画。


| 画狂人・晟聴 | 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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